2011年5月23日月曜日

よかったね!

第58回日本麻酔科学会(神戸)が終了しました。今回の学会で、K先生が麻酔科学会の最高のY記念賞を受賞し、M先生が学会総会最優秀演題賞(神経部門)を受賞しました。F先生の演題も優秀演題にノミネートされ、1位と僅差だったそうなので最優秀演題と同等と思っています。夜遅くや土日を潰して研究されてきた成果で、他の教室の方々にも大いに励みになったと思います。

1-2年の努力で最優秀演題を貰い、3-5年の努力で麻酔科学会の若手賞を貰い、10年の努力でY記念賞を貰う...そんな目標を持つ人が出てきてもいいのではないでしょうか。但し、賞は目的ではなく、僕たちの日々の努力に対する、ちょっとした励ましなのだと思います。

僕たちにとって、手術室/ICU/ペインクリニック/実験室が宇宙のすべてです。僕が信州に赴任した3年半前、「若い時期にこの小宇宙で真実を求めて努力し、成果を世界に問うてみないか」と医局の皆さんに提案したつもりです。その時の私の発言を、どれだけの方々が理解してくれたのか、甚だ心もとない時期がありました。紆余曲折がありました。そしてようやく昨年あたりから、夜や土日を潰し、自分の人生を潰して、何かを生み出すことに意義を見出す人が出てきたと感じるようになりました。今回、その何人かが賞をもらったり、賞に手が届きそうになったことを、大変嬉しく感じました。そして、賞や学術成果に限らず、教室の皆さんがそれぞれ前向きに、皆さんの高みを目指して欲しいと願います。

麻酔科学会の会場で見た教室の皆さんの表情が自信に溢れており、僕は何故か少し照れくさい気持ちを感じながら会場を後にしました。そのせいか、今回の文章は柄にもなくストレートになってしまいました。みんな、本当によかったね。