先週末、気温-1℃の松本を発ち、車で上田、新幹線で東京出て、学会事務局で雑務をこなした後、お茶の水のホテルで1泊しました。翌朝6時から、気温0℃でみぞれ混じりの雨の中、凍えながらも医科歯科大の前から本郷→秋葉原→日本橋をジョギングしてホテルに帰りました。1時間程度だったので、10 kmの距離だと思います。朝6時の秋葉原はもの悲しかったですね、通り魔殺人のあった辺りを一部走りましたが、街全体が虚構って感じでした。早朝にジョギングすると、街の性格がわかる気がするね。昔いた札幌では、早朝のススキのには、やるせなさしかありませんでした。
日本橋は早朝にもかかわらず、かつて日本の中心だったという風格を感じましたね。日本橋に店を持つのは商売人の夢のはずですが、信州代表として八十二銀行も鍋林(最近、僕はここの関連会社に家を建ててもらっているのでヨイショしておきます)もちゃんと日本橋にお店がありました。江戸時代から、甲州街道は日本橋を起点として、新宿を経て信州下諏訪まで続いているのですから、信州の企業が日本橋に支店を出しているのはまぁ当然なのですが、何かちょっとホッとしましたね。僕もだんだん信州贔屓になってきました。
それでもいつも思うのですが、東京は狭いね。本郷から日本橋三越前まで、3 kmくらいしかありません。毎年、麹町のホテルに泊まると、国会議事堂から霞ヶ関、東京駅、九段下を経て、皇居をぐるっとジョギングで走るのですが、大体1時間くらいなので10 kmくらいです。これに銀座~日本橋~本郷までを入れた円を描くと、高々半径3 kmの範囲内に、日本の政治、行政、司法、商売、学問の中枢がすべて入ってしまうことになります。これって本当にいいのでしょうか。直下型の地震がきたらどうするんだろう。そもそも東大から中央官庁に入省する人達は、通学/通勤する場所が3 km南側にずれるだけだよね。これではやはり、世間知らずな官僚が増産されるだけだよね。
ただ東京のいいところは、みぞれ混じりの小雨の中、半袖半ズボンの姿でジョギングしていても誰も気に留めないことです。手の感覚が無くなりながらも、来々週の東京マラソンに出場するために練習しているふりをして、通行人の好奇の目もなくホテルまで無事に帰ってくることができました。この季節、松本市街を半袖半ズボンで走っていると、道行く人の驚愕の目に晒されるだろうね。顔も結構割れているので、翌日には教室の誰かに、どうかそんなことをしないでくれと言われるかも知れません。丁度、信州に赴任直後、学食で夕ご飯を食べているのが学生の話題になって、やんわりと教室の人に注意されたようにね。
ところで、信州大学麻酔科では秘書さん(非常勤事務員)を募集しています(http://wwwhp.md.shinshu-u.ac.jp/staff/004/)。医局員/教室員の方のご友人、ご親戚によい方がいらっしゃれば、応募してくださいな。宜しくお願いします。