ペインクリニック学会があったので、「この季節の京都」に行って参りました。この季節の京都(つまり梅雨の京都ですね)は、地球上でもっとも過ごしにくい場所の一つなので(!?)、最後まで松本を離れたくありませんでした。タイムリミットの夕方6時過ぎに京都入りすべくギリギリに移動したのですが、京都に着いたとたんに梅雨特有の小雨が降ってきました。この梅雨京都の歓迎を受け、会長招宴に出る気力がなくなってしまいました。京都で暮らしていた頃は、この季節になるとパンに緑色のカビが生え、取り忘れてた洗濯物には赤、黄、緑 他の7色カビが生えました。それに比べて、信州松本の梅雨は北海道に似てドライで暮らしよいのです。引っ越して以来、夜は窓を少し開けるだけでそよそよと風が入るので、今のところまだクーラーは不要です。
松本の過ごし易さは、湿度が京都に比べて低いからだと思っていたのですが、昨年6月の松本気温(平均20℃、最高26.9℃、最低14.5℃)、湿度(平均64%、最低20%)に比べ、京都の気温(平均23.5℃、最高28.9℃、最低19.2℃)、湿度(平均60%、最低19%)で、松本の方が平均気温は3.5℃低いだけで、相対湿度は変わりません(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php)。ではどうして松本の方がドライに感じるのでしょうか。もし松本の相対湿度が海面気圧としての値だとしたら、実際の松本の気圧(940 hPa)は京都(1010 hPa)より70-80 hPa低いので、水蒸気圧が下がって表示より実際の相対湿度が低いせいかと思うのですが、誰か気候に詳しい人、正解を教えてくれませんか。
京都の耐え難い湿気とは裏腹に、シンポジウムには沢山の人が来てくれて、面白いシンポジウムだったと言ってくれる人も多く、それなりに評価してもらえてホッとしています。麻酔科で基礎研究をしている人達は臨床への気配りが必要だし、臨床をしている人は基礎研究を臨床応用するために、基礎研究をちゃんと読みこなす力も必要だと思います。こうした集まりをきっかけとして、麻酔科領域における基礎的研究と臨床的研究の融合が始まればいいと思っています。
シンポジウム前日には、シンポジストや疼痛機序研究グループの人達、そして京〇府△大麻酔科の新教授S先生を始めとする、学会主催の人達とお話できて楽しかったです。また懇親会をサボって(坂〇先生、杉△先生、懇親会に出なくてすまん)、学生時代に住んでいた修学院~一乗寺を散歩できたし、昔よく通った定食屋にも行けました。また最終日には大学時代の悪友達と痛飲できたので、充実した3日間ではありました。それでもやっぱりこの季節の京都には、行きたくありません。京都の人間でないのに、何が悲しゅうて「この季節」の京都にいなくはならないのか。
次に京都である学会は、是非とも春か秋に開催して欲しいと切に願います。