2010年8月9日月曜日

上高地(松本)→ボナールの白猫(東京)→教授就任パーティ(名古屋)

前週末、まず金曜日は上高地でのH薬大の卒論旅行に参加し1泊してきました。信州大学から上高地まで1時間少々で、上高地も松本市です。このH薬大のlabはオピオイド研究で有名で、今後、共同研究を模索しているのですが、なんとこのlabには教官に加え、22、23歳の若い男女を中心とした学生・大学院生、総勢約50名が所属しているのです。女性が多いにもかかわらず体育会系に鍛えられていて、礼儀作法がとてもしっかりしています。夜遅くまでの勉強会では、皆さん積極的に発言しよく勉強しており、びっくりしました。現代っ子をどのように教育したらこうなるのでしょうか。ともあれ、最初の数年間の教育が最重要だと思いました。

翌早朝、清々しい上高地を後にして、O製薬の輸液研究会で東京に向かいました。研究会前の時間を利用して国立新美術館(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E6%96%B0%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8)のオルセー美術館展(http://www.nact.jp/exhibition_special/2010/orsay/index.html)に行ってきました。見学者に溢れ入館まで30分かかり、駆け足見学となりました。とはいえ、今回はボナールの「白い猫」とヴァロットンの「ボールで遊ぶ子供」だけが目的だったので、目的は達成できました。僕は学生時代、なんと美術部にも所属していたのですが(!?)、絵を平面的にしか描けないせいか(!?)、平面的ながらも静かな動きがあるボナールの絵が好きでした。その代表が(僕的には)白い猫ですね。ボナールはやらしい系の絵も多いと思うのですが、むしろ静物や猫が好きです。うーん、この絵は背伸びしている猫を、感じるままに投影して描いたような雰囲気が好きです。研究会はともかく(!?)、蒸し暑い東京に出て行ったかいがあったというものです。

翌日曜日は、A医大麻酔科のF新教授就任パーティのため、名古屋へと移動しました。A医大には教室員3名を研修させてもらいましたし、先代教授のK先生は尊敬する麻酔科医の一人なので出席したのです。さて、世間的には教授になるっておめでたいことなのですね、皆さん、「就任、おめでとう!」と言うのですから。もっともその後で、手術件数を増やせ、事故するな、研究せよ、教育せよ、日本一の病院にせよ、といろいろな注文がついましたがね。僕にはこちらで就任パーティがなかったので、誰からもおめでとうとは言われなかったかわりに、教室運営についての注文もありませんでした。ってことは、今後、自分の好きにしていいんだと勝手に解釈していますが...いかがなものでしょう...。
 ともあれ、こうして週末はあっという間に(いつものように)消えていきました。うーん、これが教授の仕事というのではちょっと納得いかないので、この夏からちょっと動物実験を再開したいと思っています。大学院生の諸君、ぜひぜひ手伝って下さいね。