東京浜松町の世界貿易センタービルにある日本外科学会事務局(http://www.jssoc.or.jp/)に行ってきました。日本麻酔科学会より、かなりりっぱな事務局でした。机もコクヨやITOKIで揃えており、麻酔科学会のASKULではなさそうでした(最近、教室の整備のため、あちこちの机や椅子をチェックするクセがつきました)。でもこの世界貿易センタービルって、New YorkのWorld Trading Centerと関係あるのでしょうか。もしそうだとしたら、羽田空港も近く飛行機が飛び交っているので、あまり長居をしたくない場所ではありますね。
ところで、少し早目に浜松町に着いたので、駅周辺を20-30分ほどブラブラしました。驚きましたね、浜松町には日の出桟橋や竹芝桟橋があって、ここはもう海だったのです。つまり海抜ゼロメートル。東京大震災がくれば、確実に津波が来る場所です。そういえば、品川心中という落語があって、桟橋から海に身を投げる噺でしたが、品川~浜松町は当時も今も海だという、当たり前の事実にようやく気づいたのでした。
海辺のためか、ジメジメと湿度が高く残暑も辛かったです。それでも日の出桟橋には、納涼のために観覧船に乗る人たちが沢山いました。この湿度で海に出ても、僕にはとても納涼になるとは思えなかったのですが、東京の人には十分な納涼になるのでしょうね。
会議が終わると、逃げるように海抜600メートルの信州松本に帰ってきました。ほっとしましたね、湿気はないし、残暑は感じないし、肌に心地よい風がそよそよと吹いているし...。しかしどうして湿度が高いと不快に感じるのでしょうか。水辺に近いということは、生存にとっては安心材料なので、むしろ心地よく感じてよさそうなのにね。湿気を不快に思わない民が海辺に棲み付き、湿気を嫌う民はどんどん山に向かったということなのでしょうか。まあいずれにしても、僕は信州仕様の体で、山の民ということですね。そういえば、日の出桟橋周辺にはアブラゼミが沢山鳴いていましたが、信州ではミンミンゼミしか目にしないので、虫の生態系も違いますね。アブラゼミよりミンミンゼミの方が綺麗でかっこよく感じるのは、身贔屓のせいでしょうか。
ともあれ、教室の皆さん。湿度が高く暑い東京で退屈な会議(失礼!)に出ているよりも、信州の手術室で麻酔をかけている方が、よっぽど楽しいですよ。